海外ドラマで英語学習する方法には大きく分けて2つの方法があります。
字幕ありと字幕なしです。

と言っても大抵は最初は字幕ありでやって、慣れてきたら字幕なしに挑戦する、という方法を紹介する人が多いですが。

個人的にちょっとこの考え方には意見があるので一人議論したいと思います。

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海外ドラマで英語学習を字幕ありなしでやる場合のメリットデメリット

海外ドラマで英語学習 字幕なしのメリット

  • 英語を英語のまま理解する力が身に付きやすい
  • 長期的に見るとこっちの方が完成が速い、と思われている

海外ドラマで英語学習 字幕なしのデメリット

  • 挫折しやすい

海外ドラマで英語学習 字幕ありのメリット

  • 楽しいので継続しやすい
  • リーディング力もリスニング力も同時につく

海外ドラマで英語学習 字幕ありのデメリット

  • 字幕を追ってしまうため、リスニング力が身に付くのが遅い、と思われている

あえて思われている、と書いた箇所はそれは勘違いではないかと私が個人的に思ってることです。

字幕なしだと確かに英語を英語のまま理解するしかない分、感覚が身に付くのは早いかもしれませんが、字幕なしで永遠に海外ドラマを観続けて、それができるようになるには何か月、いや何年かかるかわかりません。

海外ドラマを字幕ありで学習する場合、字幕を追ってしまって本当はつけたいはずのリスニング力がつきにくい、と思われてますが、その前に問いたいことがあります。

あなたのリーディング力は足りてますか?

リスニング力上げる前にリーディング力上げることの方がはるかに重要ですよ。
これについては後程説明します。

その前に、まず海外ドラマでの英語学習を字幕なしでやることがどれほど現実的なのか解説します。

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海外ドラマで英語学習を字幕なしでやるのは現実的か?

ぶっちゃけこれだけは言いたいです。
海外ドラマでの英語学習を字幕なしでやることはどう考えても現実的じゃないです。

なぜなら、普通の日本人ならまずネイティブスピードで字幕を読むことができません。

読めないものを聞き取れるでしょうか?

いいえ。聞き取れるわけがありません。

英語の勉強には順番があります。

  1. リーディング
  2. リスニング
  3. スピーキング

です。

英語の勉強はこの順番通りにしか進められません。

読めもしない英語が耳に入ってきて、聞けるようになるのは子供だけです。
大人は読める英語しか聞き取れません。

なのでまず字幕をネイティブスピードで読めない人が字幕なしで海外ドラマを聞き取って理解しようとしても無駄なんです。

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リーディング力をつけることを舐めたらいけない

そして海外ドラマの字幕をネイティブスピードで読めるようになるのにはかなりの時間がかかります。
それこそ毎日3時間以上観るのを3か月以上続けてやっと読めるようになるくらいです。

これができなければネイティブスピードで英語を聞き取ることなどできません。

よく日本人はリーディングはできるけどリスニングができない、とか。
日本人は文法と読解ばっかでスピーキングができない、とか。
日本人はの英語学習はインプットばっかりでアウトプットが足りない、とか。
英語は耳から、とか。

こういう話を耳にしますね。

でもこれらは全部嘘です。
リーディング舐めたらダメなんです。

あなたが普通の日本人で、学校英語を6年間、またはそれ以上勉強してきたとします。
そんなあなたにはリーディング力が圧倒的に足りません。

なぜならネイティブスピードで英語を読めないからです。

確かに日本人の英語学習は文法と読解に偏ってます。

でもやたらと難しい例外的な文法とか、学術的な英文の読解に偏ってて、日常生活で実際によく使うような英文を習わなかったりします。

それよりも重要なことに、英語の読解スピードが実用的じゃありません。

なぜなら、学校英語ではいちいち日本語に訳さないと理解できないような読解方法しか習いません。
でもこれじゃとてもネイティブスピードで英語は読めないので、こんな程度のリーディング力は実践で何の役にも立たないんです。

英語をネイティブスピードで読むには日本語を介してる暇なんてありません。
英語を英語のまま理解しなければ不可能です。

この英語を英語のまま理解することをやってない限り、あなたの英語のリーディング力はあってないようなものです。

そういう人がリスニング力やスピーキング力をつけようなんて100年早いのです。

英語を英語のまま理解する英語脳の作り方

では、英語を英語のまま理解する力、俗にいう英語脳はどうすれば身に付くのか?

それは膨大な量の簡単な英語を日本語を介さずに理解することを繰り返すことで身に付きます。

大抵の英語教材は、1つの英文を何度も聞くことを推奨してます。
それはなぜかというと、日本語を介さずに理解できるようになることを目指しているからです。

でもそれは効果がありません。
単なる机上の空論です。

なぜなら同じ文章を何度も何度も聞くと飽きてしまいますし、すると脳がそれを雑音として処理してしまうからです。

だから世の中の英語のリスニング教材の大半はゴミです。
役に立ちません。

で、何度も聞くことに堪えうる教材として非常に優れているのが海外ドラマです。
海外ドラマなら面白いので何回か聞いても飽きません。

だから海外ドラマによる英語学習が最近よく推奨されてたりします。

そして問題は海外ドラマを字幕なしで聞くこと重視で使うか、字幕ありで読むこと重視で使うかの違いです。

大抵の人はリスニング力をつけたいと思って海外ドラマによる英語学習を始めます。
だから字幕なしで聞くこと重視で使う方が理にかなってるように見えます。

でもそれは無理なんです。
先ほど説明したように、読めないものは聞き取れないので。

まずネイティブスピードで英語を読めるようになって初めてネイティブスピードで英語を聞けるようになるんです。

いきなり聞けるようになることはありえないんです。

英語を英語のまま理解できるようになるためには、リスニングでもリーディングでも同じことをします。

簡単に理解できる膨大な量の英文を読むこと聞くこと

これで英語を英語のまま理解できるようになります。
この力が身に付いてくることで、徐々にネイティブスピードについていけるようになります。

で、読んでも聞いてもいいけど、そもそも読めないものは聞き取れないので読むことから始めるのが正解、つまり海外ドラマでの英語学習は字幕ありで始めるのが正解ってことです。

そして英語脳が身に付いてネイティブスピードで英語を理解できるようになるにはかなりの時間がかかるため、ある程度やって慣れたら字幕なしに進のではなく、3か月とか、半年とか、1年とか、それくらい長期的に字幕ありでの学習を続ける必要があるのです。

まとめ

  • 海外ドラマでの英語学習は字幕なしの方が速く英語を身に付けられるという意見があるけどそれはリーディング力があることが前提
  • 読めない英語は聞き取れない
  • ネイティブスピードで読めない英語はネイティブスピードで聞き取れない
  • 日本人は圧倒的にリーディング力が不足している
  • 英語を英語のまま理解するには簡単に理解できる英文を大量に読んだり聞いたりする必要がある
  • 海外ドラマは膨大なインプットに向いてるけど、まずネイティブスピードで英語が読めるようになるまでは字幕ありで使うべき

海外ドラマでの英語学習は字幕ありでずっとやってても充分英語力が上がりますし、中途半端な英語力で字幕なしでやっても効果は薄い、というのが私の持論です。
反論はいろいろあるでしょうけど、私の場合はこのやり方で英語力を大きく伸ばしています。

英語の勉強に海外ドラマを使ったら英語力が大幅アップした話

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